Al Green / Gets Next to You (1971)

A

連続グリーンです、ハイ。マイブームですから。 これは大傑作『Let's Stay Together』のひとつ前だと思うんですが、例の、普通じゃないスイートさを兼ね備えたアル・グリーン・サウンドがまだ完成してなくてですね、もっとストレートにリズム&ブルースして…

Al Green / Let’s Stay Together (1972)

A

いやーこれは大名盤ですね、ハイ。 気安く洗練などという言葉では形容できないこの普通じゃないスイートさは、サザンソウルらしからぬ、と感じつつもスティービー・ワンダーともカーティス・メイフィールドとも違う独特なものです。そしてなんといってもビジ…

Don Covay & The Goodtimers / Mercy! (1964)

DE

マーシー!ストーンズのカバーで有名な「Mercy,Mercy」、たしかこれは『Rolling Stone Classics』にも入ってないよね?これはほんとに良い曲。可愛らしくて且つちょっぴりホロっとくる感じ。 基本的に自作なんですね、ドンさま。インプレッションズのカバー…

A Tribe Called Quest / The Low End Theory (1991)

A

うーむ。スゴイ。このカッコ良さは無敵だ。 実はちょっと冷ややかな気分で針を下ろしたのです、さすがに今聴いたらどうかなーとか思って。そしたらもう、叩きのめされました。まったく色褪せない、などという陳腐な表現は使いたくないですが、まったく色褪せ…

James Brown / Live at the Apollo (1963)

JK

いまさらながら、JBってソウル界において相当特異な存在ですね。所謂「ソウルミュージック」といって想起されるスタンダードなものとは根本的に在り方が違いますよね。ゴッドファーザー・オブ・ソウルでありながらソウルの世界で浮きまくってるという。62年…

King Curtis / Live at Fillmore West (1971)

JK

顔ジャケといえばコレでしょう、とか言いながらかけたら即死。わかっちゃいたけれど。 冒頭の「Memphis Soul Stew」は人類史上もっともイカしたメンバー紹介ですね。リズムに乗せて、紹介されたメンバーが順に音を重ねていくという、まあ言ってみりゃありが…

Van Morrison / Moondance (1970)

VW

どんだけ自分の顔好きなんだよっていう。裏ジャケも顔ですから。逃げ場なし。 これは学生の頃に買って、どこがイイのかカケラも判らずずっと放置。その後、ラストワルツ見た後に再度聴いて、ふーんまあイイんじゃないとか思ってまた放置。それでさっき聴いて…

Mavis Staples / The Voice (1993)

LM

映画『ソウル・トゥ・ソウル』のビデオ観たんですよ久しぶりに。ちょっとホンモノのソウルに触れようと思って。そしたらもうブッ飛ばされましたよ。アイク&ティナも、ウィルソン・ピケットもスゲエんですが、ステイプル・シンガーズの静かなるスゴミみたい…

Creedence Clearwater Revival / Willy and the Poor Boys (1969)

C

実はCCRはあんまり真面目に聴いてなくて。まあ、ロック聴くのに真面目もクソもないですが。アルバムは今うちに3枚あるけど、プラウドメアリーも、雨を見たかいも無いってのは妙にハズしちゃってますね我ながら。それこそベスト盤買っとけばよかったのかも。…

The Rascals / Time Peace: The Rascals’ Greatest Hits (1968)

RS

おれはベスト盤というのはキライだ。お手軽にヒット曲だけツマんで判ったような顔してるのはサイテーでしょう?だいたいポリシーもなくシングルを並べてグレイテストヒッツとか言っちゃう品性の無さがイヤだ。だからベスト盤は買わない。 しかしラスカルズは…

Dan Penn / Do Right Man (1994)

DE

ちょっと趣向を変えて、ライトにサクサク更新してくことにしました。今日はこれ聴いたよ〜ん、て感じで。ここんとこよく音楽聴いてるからね。この機会に。 今日はこれです。ダン・ペン。いぶし銀という言葉はこのアルバムのためにあるんでしょうね。それも、…

Prince / LotusFlow3r (2009)

PQ

殿下新作のファーストインプレッションを書き留めておきます。 はっきり言って、今のところ、けっこう好き!です。 事前にネットで聴いていた数曲にかなりトホホな印象を抱いていたから尚更かもしれないけど、僕は今とても嬉しい。3枚組(というより、別個…

Crosby, Stills, Nash & Young / Deja Vu (1970)

C

今日は「めでたくCSN&Yのデジャブを好きになった記念日」ということで、めちゃくちゃ久しぶりに更新しちゃいます。いやーもちろん良いアルバムなのは知ってましたよ。全曲名曲だと思うし、間違いなく名盤です。でも何故かずっと愛着が持てなかった。なんで…

ジプシーブラッド / ろっこうおろし (1972)

日本のロックっていうと結局、はっぴいえんどとかはちみつぱいって話になっちゃうわけですが(あくまでも私の場合)、それらはちょっと志が高過ぎるっつうか、もったいぶってるとこあるじゃないすか。もっとこう、ガツンとシンプルにロックせんかい!みたい…

Prince / The Undertaker (1993)

PQ

ちょっと前に、ローリングストーン誌の「史上最も過小評価されているギタリスト」の堂々1位に殿下が選ばれた、と。誠におめでとうございます!当然っすよ。当然す。つうか、わざわざそんなもんに選ばれるまでもなく史上最も過小評価されているギタリストはプ…

はちみつぱい / センチメンタル通り (1973)

今さらという感じですが、僕の心の一枚。無人島に持って行くのはたぶん、風街ろまんでもナイアガラムーンでもバンドワゴンでもなく、これだと思う。最近の自身の音楽活動の拠り所でもあるし、或いは、しけた日常生活をなんとかやり過ごしていれるのもこのア…

Danny Kortchmar / Kootch (1973)

DE

『火の玉ボーイ』のCDライナーノーツに、「スカンピン」はダニーコーチマーのソロ『クーチ』の影響大、というようなことが鈴木慶一本人によって書かれていた。ちょっと意外、というか、んん?どのへんが?という感じで、頭の中で思い浮かべてみて両者に共通…

鈴木慶一とムーンライダース / 火の玉ボーイ (1976)

ソロ名義のはずがジャケットが刷り上がったら「とムーンライダース」になっていてビックリした、と。じゃあなんで直さなかったのよって話ですが、もう手遅れな数刷っちゃってたんでしょうか。いずれにしても、その手の「手違いがそのまま」系エピソードって…

鈴木博文 / 石鹸 (1990)

最近、はちみつぱいとムーンライダーズばっかり聴いてるんだけど、ああそうそうこんなの持ってたじゃんということで博文氏のソロを聴いてみたわけです、たぶん15年ぶりくらいに。そしたら、良いんだこれが。僕の中に叩き込まれているムーンライダーズは『カ…

Curtis Mayfield / There’s No Place Like America Today (1975)

C

特にファンクを聴くようになって以降、ゴージャスなアレンジは好きじゃなくなった。ホーンセクションは限りなくパーカッション的でなければならないし、完成されたサウンドよりも、なんか足りないんじゃないの?くらいの欠落感があったほうが音楽は面白い。…

Moonriders / 青空百景 (1982)

怪作『マニア・マニエラ』はレコード会社から「難解すぎる」とクレームがつき一旦オクラ入り、それじゃあということで制作された『青空百景』は、これならいかかでしょうかとあてつけるような陽性ポップな曲が多い。『マニア・マニエラ』において唯一かわい…

Sly & The Family Stone / There’s A Riot Goin’ On (1971)

RS

いまだに僕にとって最大の問題作。永遠の謎。偉大なる欠陥品。この『暴動』から最初に喰らった衝撃はその音質だった。はじめて聴いたとき、オーディオが故障したんじゃないかと、冗談ではなく思った。なんだこのモコモコと曇りきった音像は。慌てて他のCDを…

Taj Mahal / The Natch’l Blues (1969)

TU

私のソウル無知、ジャズ無知についてはこの円盤倶楽部ですでに告白済みだが、今回はブルース無知を告白します。一応、ロバートジョンソンのコンプリートは持ってるが「一応持ってる」にすぎない。これは40過ぎたら一回腰を据えてちゃんと聴いてみようとは思…

The Beatles / Let It Be (1970)

B

誠に遺憾ながら、僕が最初に聴いたビートルズのアルバムは『Let It Be』である。「家にあった」んである。僕は非常に失望した。なんだこりゃ?これがビートルズか、やる気あんのか。しかし当時の少年の感想は正しかった。実際、4人中3人はやる気なかったのだ…

Speech / Hoopla (1998)

RS

うまく説明は出来ないけど、スピーチはとてもシンガーソングライター的だ。アレステッド・ディベロップメントの「Afirica's Inside Me」は私の「しみるヒップホップ」オールタイムナンバーワンで、今後新たにヒップホップを聴くということはまず無いので、永…

Prince & The Revolution / Live (1985)

PQ

僕がはじめてプリンスのライブ映像に接したのは「I Would Die 4 U」のプロモクリップだったと思う。レコードとまったく違うアレンジで、歌に入るまでやたらとひっぱったり、シーラEに短いパーカッションソロを何度も繰り返させたり、合図ひとつでバンドを完…

Grateful Dead / American Beauty (1970)

FG

もう随分長いこと、ゆる〜い愛聴盤として重宝している。高揚とか創作意欲といったものはまったくもたらされず、むしろその逆、無気力・自堕落・ダメ人間増長作用がある。何もしたくない自分に対してまだ多少なりとも残っていた焦燥感すら取り除き、いいじゃ…

Marvin Gaye / Let’s Get It On (1973)

LM

どんな音楽が好きなんですか?的な質問を、どう考えてもたいして音楽好きそうじゃないやつからされた場合には、「ソウルミュージックとか、好きですねえ」などと答えることにしている。「ファンク」というのはかなりの確率で「パンク」と聞き間違えられる。…

Bonnie Raitt / Give It Up (1972)

B

『Bobby Charles』と並ぶ、ウッドストック産の傑作。インナーの写真の、そのへんの小屋でセッションして遊んでたら出来ちゃった、みたいな雰囲気。永遠の憧れ。このアルバムは聴く前からずっとジャケだけは知ってて、小洒落たピアノ弾き語りバラード集かなん…

Funkadelic / Let’s Take It to the Stage (1975)

FG

ファンクバンドがロック演れないなんて誰が言ったぁ!?ということで、最愛のバカサイケファンクロックバンド、ファンカデリック。このジャケの最悪ぶり、まさにスーパースチューピッド、所有盤の中で最も人に見られたくないジャケはこれだ、ファンカのジャ…