2006-01-01から1年間の記事一覧

鈴木慶一とムーンライダース / 火の玉ボーイ (1976)

ソロ名義のはずがジャケットが刷り上がったら「とムーンライダース」になっていてビックリした、と。じゃあなんで直さなかったのよって話ですが、もう手遅れな数刷っちゃってたんでしょうか。いずれにしても、その手の「手違いがそのまま」系エピソードって…

鈴木博文 / 石鹸 (1990)

最近、はちみつぱいとムーンライダーズばっかり聴いてるんだけど、ああそうそうこんなの持ってたじゃんということで博文氏のソロを聴いてみたわけです、たぶん15年ぶりくらいに。そしたら、良いんだこれが。僕の中に叩き込まれているムーンライダーズは『カ…

Curtis Mayfield / There’s No Place Like America Today (1975)

C

特にファンクを聴くようになって以降、ゴージャスなアレンジは好きじゃなくなった。ホーンセクションは限りなくパーカッション的でなければならないし、完成されたサウンドよりも、なんか足りないんじゃないの?くらいの欠落感があったほうが音楽は面白い。…

Moonriders / 青空百景 (1982)

怪作『マニア・マニエラ』はレコード会社から「難解すぎる」とクレームがつき一旦オクラ入り、それじゃあということで制作された『青空百景』は、これならいかかでしょうかとあてつけるような陽性ポップな曲が多い。『マニア・マニエラ』において唯一かわい…

Sly & The Family Stone / There’s A Riot Goin’ On (1971)

RS

いまだに僕にとって最大の問題作。永遠の謎。偉大なる欠陥品。この『暴動』から最初に喰らった衝撃はその音質だった。はじめて聴いたとき、オーディオが故障したんじゃないかと、冗談ではなく思った。なんだこのモコモコと曇りきった音像は。慌てて他のCDを…

Taj Mahal / The Natch’l Blues (1969)

TU

私のソウル無知、ジャズ無知についてはこの円盤倶楽部ですでに告白済みだが、今回はブルース無知を告白します。一応、ロバートジョンソンのコンプリートは持ってるが「一応持ってる」にすぎない。これは40過ぎたら一回腰を据えてちゃんと聴いてみようとは思…

The Beatles / Let It Be (1970)

B

誠に遺憾ながら、僕が最初に聴いたビートルズのアルバムは『Let It Be』である。「家にあった」んである。僕は非常に失望した。なんだこりゃ?これがビートルズか、やる気あんのか。しかし当時の少年の感想は正しかった。実際、4人中3人はやる気なかったのだ…

Speech / Hoopla (1998)

RS

うまく説明は出来ないけど、スピーチはとてもシンガーソングライター的だ。アレステッド・ディベロップメントの「Afirica's Inside Me」は私の「しみるヒップホップ」オールタイムナンバーワンで、今後新たにヒップホップを聴くということはまず無いので、永…

Prince & The Revolution / Live (1985)

PQ

僕がはじめてプリンスのライブ映像に接したのは「I Would Die 4 U」のプロモクリップだったと思う。レコードとまったく違うアレンジで、歌に入るまでやたらとひっぱったり、シーラEに短いパーカッションソロを何度も繰り返させたり、合図ひとつでバンドを完…

Grateful Dead / American Beauty (1970)

FG

もう随分長いこと、ゆる〜い愛聴盤として重宝している。高揚とか創作意欲といったものはまったくもたらされず、むしろその逆、無気力・自堕落・ダメ人間増長作用がある。何もしたくない自分に対してまだ多少なりとも残っていた焦燥感すら取り除き、いいじゃ…

Marvin Gaye / Let’s Get It On (1973)

LM

どんな音楽が好きなんですか?的な質問を、どう考えてもたいして音楽好きそうじゃないやつからされた場合には、「ソウルミュージックとか、好きですねえ」などと答えることにしている。「ファンク」というのはかなりの確率で「パンク」と聞き間違えられる。…

Bonnie Raitt / Give It Up (1972)

B

『Bobby Charles』と並ぶ、ウッドストック産の傑作。インナーの写真の、そのへんの小屋でセッションして遊んでたら出来ちゃった、みたいな雰囲気。永遠の憧れ。このアルバムは聴く前からずっとジャケだけは知ってて、小洒落たピアノ弾き語りバラード集かなん…

Funkadelic / Let’s Take It to the Stage (1975)

FG

ファンクバンドがロック演れないなんて誰が言ったぁ!?ということで、最愛のバカサイケファンクロックバンド、ファンカデリック。このジャケの最悪ぶり、まさにスーパースチューピッド、所有盤の中で最も人に見られたくないジャケはこれだ、ファンカのジャ…

The Band / The Band (1969)

B

じいさんのロックです。このアルバムを作った当時、メンバーの平均年齢はせいぜい20代半ば過ぎくらいでしょ?まだほんの小僧じゃないですか。信じられませんね。「Rockin' Chair」なんて、60歳超えてまだ音楽やってたとしたらその時はこんな曲作れたら渋いな…

Lenny Kravitz / Let Love Rule (1989)

LM

ジャケに占める顔の割合としてはおそらく、キングカーティスのフィルモアライブとかジャッキーロマックスのスリーなどとならび、史上トップクラスじゃなかろうか。レニクラは、好きなミュージシャントップ10には余裕で入らないし、無人島レコードにもおそら…

Prince / 3121 (2006)

PQ

発売から3ヶ月以上経過して、ようやく冷静に聴けるようになってきました。気付けば私のプリンスキチガイ歴もかるく20年を突破しましたが、新譜発売前後の取り乱しっぷりは中学生の頃とまったく変わりません。まあ前作『Musicology』の場合は、先行シングルの…

The Clash / London Calling (1979)

C

A面:1.Revolution Rock 2.Rudie Can't Fail 3.Lover's Rock 4.Brand New Cadillac 5.Train in Vain B面:1.The Guns of Brixton 2.Koka Kola 3.Jimmy Jazz 4.The Right Profile 5.Wrong 'Em Boyo↑これ、僕にとっての『ロンドンコーリング』です。いかがでし…

Neil Young / On The Beach (1974)

NO

だからって、そうそうヘッドハンターズなんて聴いてはいられません。基本的には歌ものが好きですから。所詮ポップミュージックなんてものは歌があってなんぼですよ。ファンクが好きっつったって、いつもいつも「音と音の隙間が・・」などと気合い入れて音楽…

Herbie Hancock / Head Hunters (1973)

HI

突然「Chameleon」のあのベースラインが脳内ループをはじめたので、久しぶりに聴いちゃいました。ここんとこファンク熱が再燃してますから。一応先に告白しておくと、私はジャズに関してはほとんど何も知りません。ですから、ハービーといえば問答無用で首狩…

小坂忠 / ありがとう (1971)

そういう人はけっこう多いかもしれないけど、まずは『ほうろう』の方を聴いてヤラレまくってました。はっぴいえんどとスライ・ストーンの合体だ!とか言って。今にして思えばそんな単純なシロモノではないのだが、とにかくそんな感じで興奮していたわけです…

The Velvet Underground / White Light/White Heat (1968)

VW

なーんもやる気しない休日にウトウトダラダラしながら聴くアルバム、それはリンダルイスの『ラーク』かマリアマルダーの『オールドタイムレディ』か、さもなければヴェルヴェットのこれ。わりとデカめの音量でかけるのが良い。なごみノイズ。体の芯から人間…

Donny Hathaway / Live (1972)

DE

実はダニーハサウェイその人自体にはそれほど思い入れとかない。ちょっと優等生過ぎる。アルバムいくつか聴いたけど、ほとんど印象に残ってない。もっとこう、毒というか変態性というか、強烈な体臭が無いとファンにはなれない。とは言え、この『Live』だけ…

The Staple Singers / Be Altitude: Respect Yourself (1972)

RS

ザ・バンドの『ラストワルツ』に登場するステイプルシンガーズ、特にメイビスステイプルズの別格的な存在感ときたら他を寄せ付けません。こっちはポケーとだらしなく口を開けてアホ面で見とれるしかありません。リックダンコが「おれだって!」って感じで目…

大滝詠一 / Niagara Moon (1975)

さ、しばらくぶりに円盤倶楽部を再開しましょう。 昔書いたものはすべてデータ吹っ飛んじゃったから、きれいさっぱりゼロスタートということで、何からはじめようか迷ったんだけど。考え始めたところでiTuneが「三文ソング」を鳴らしたので、なんか運命めい…