The Velvet Underground / White Light/White Heat (1968)

White Light/White Heat

なーんもやる気しない休日にウトウトダラダラしながら聴くアルバム、それはリンダルイスの『ラーク』かマリアマルダーの『オールドタイムレディ』か、さもなければヴェルヴェットのこれ。わりとデカめの音量でかけるのが良い。

なごみノイズ。体の芯から人間をダメにする音楽。グヂャ〜としたこの感じ。ときにGラブのギターの断片に感じるその部分だけが延々しきつめられたような。

特に好きな曲とかは、無い。そういう問題じゃない。あえて一曲選ぶなら「I Heard Her Call My Name」(こういう曲名だったんだ、はじめて知った)のギターソロ(?)が特に愛らしい。

冒頭いきなりつんのめって入るタイトルトラック、最高になごむ。どんなにささくれだった心も一小節でときほぐされ、ニッコニコになるよ。あとは、うるさい・しつこい・おもしろい、という流れに身を任せておけば必ず途中で心地よくウトウトします。あ〜「Sister Ray」はじまった〜うるせ〜とか思いながら眠りに落ち、目覚めたときにまだ「Sister Ray」やってた時の幸福感。

これ聴いたあとに(ちゃんと聴いてないんだけど)バナナのファーストとか3枚目、4枚目聴くと、えっらいポップで、それがまた相乗効果でいいのよ。

なんか、へんなエリート意識もってヴェルヴェットきいてるやつとか結構多そうだよね。幸い僕のまわりにはいないけど。「最高傑作はこのセカンド。でも初心者にはおすすめできない。」なんつっちゃったりして。ヴェルヴェットに最高傑作もくそもねえだろう。そもそも人様にヴェルヴェットなんかすすめちゃいけないよ。

インナーのクレジット見たら、ちゃんとエンジニアがいた。しかもディレクターエンジニアまで別個にいるよ。ちょっとショック。ルーリードがギター抱えて床に座ってる写真が載ってる。チューニングしている。一応チューニングはするのか。ちょっと残念。

誰かこのアルバムのバンドスコア作んないかな。そしたら十何年ぶりに「タブ譜」見て練習しちゃうよ。