The Clash / London Calling (1979)

London Calling

A面:1.Revolution Rock 2.Rudie Can't Fail 3.Lover's Rock 4.Brand New Cadillac 5.Train in Vain
B面:1.The Guns of Brixton 2.Koka Kola 3.Jimmy Jazz 4.The Right Profile 5.Wrong 'Em Boyo

↑これ、僕にとっての『ロンドンコーリング』です。いかがでしょうか。

まず「Revolution Rock」を頭に持ってくるところがニクイですよね。これ聴くと元気出ると同時に涙腺がゆるんでしまい、次の「Rudie Can't Fail」で、ああ今日も頑張らなくっちゃなどと訳の分からないことを思い、「Lover's Rock」で号泣し、「Brand New Cadillac」で、メソメソしてる場合じゃないぜ!ロックンロール!!となり、「Train in Vain」でメロメロになる、と。ここで一息入れいよいよ「The Guns of Brixton」、これだよこれ!こんなカッコイイ曲が他にあるか?ないよね?サイコー、「Koka Kola」で瞬発的ヤケクソになり、「Jimmy Jazz」でいったんクールダウン、「The Right Profile」でもうなんかよくわかんないけど楽しいなあって感じになり、シメに遠い目で「Wrong 'Em Boyo」、気付けば再び「Revolution Rock」から聴いてしまうという至福のループへ。

とにかく全般に滲み出るレゲエ/スカのエキスがいいですよねえ。ボブマーリーでは味わえない味がある、レゲエ好きでしかたないイギリス人のロック感覚。なんかホロっときちゃう。スペシャルズじゃホロっとはこない。

本当の『ロンドンコーリング』は19曲入りで、僕にとっては、なんていうか、ちょっと照れくさい愛聴盤。そのつまり、クラッシュ自体が僕にとっては守備範囲外なんで、本当の曲順で通して聴くのは荷が重い。ファンの人にはぶっ飛ばされそうだけど、冒頭のタイトル曲がそもそも苦手だし(疲れる)、要は上に選んだ曲以外はちょっと、というのが正直なところ。ついでに告白すると、他のアルバムろくに聴いたことないんで、言ってみれば『ホテルカリフォルニア』しか聴いたことなくてイーグルス語ってるやつみたいなもんです。認めます。

こういう、半分の曲が大好きで、あとはさっぱりダメ、っていうのは凄く珍しい。例えばデビッドボウイの『ロウ』のB面がキツいっていうのとは根本的に違う。うまく言えないけど。

というわけで、今後も10曲入りのオリジナルロンドンコーリングを聴き続けますよ。あ、曲順が変わったらお知らせします。