George Harrison / All Things Must Pass (1970)

George Harrison / All Things Must Pa

音量をデカくしてみたら、おおっ!て感じでヤラれました。
僕が長いことこの大作をあまり楽しめなかったのはフィル・スペクターの音像に馴染めなかったからです。それは「音の壁」というよりは「壁の向こうの音」という印象でした。僕が持ってるのは90年の再発CDなんで、リマスターもアナログ盤も未体験での感想ですけど。でも最近スペクター関連の音源をよく聴いていて、今こそという気持ちで聴き直してみたら。最初やっぱり、ウームという感じだったのですが、ヤケクソでちょっと居住環境に不釣り合いなレベルにグイっとボリュームを上げてみたら、ドカーンときました。そりゃロックはデカイ音で聴けばイイだろうってのはありますが、それを抜きにしても。本作におけるジョージのザ・バンド的な楽曲群とウォール・オブ・サウンドとの相乗効果によるマジック!みたいなものを初めて堪能出来たような気がしています。近隣の皆さん、すんません。