Fred Wesley & The Horny Horns featuring Maceo Parker / A Blow for Me, A Toot to You (1977)

Horny Horns / A Blow for Me, A Toot

Pファンク版JBズといった趣きのホニーホーンズだが、こうしてJBズと続けて聴いてみると、JBとジョージクリントンではプロダクションの在り方が随分違うなあと改めて思う。録音時期も違うから両者を単純に比較するのもアレですけど。圧倒的にシャープに切り込むJBに対して、クリントン=Pファンクはドロドロ混沌としたアンサンブルで、なんて言うか、ロックっぽい。どちらがイイという問題ではないし、はっきり言ってどっちもサイコーである。ただ、同じ独裁者でもクリントンはプレイヤーに与える演奏上の自由度が割と高く、JBズからPファンクへの人材流出もナルホドだし、音からもその解放感はひしひしと伝わる。