はっぴいえんど / Ultimate Live History Vol.1 1970-1971 (2004)

はっぴいえんど / Ultimate Live Histo

はっぴいえんどBOX』の中の1枚です。これを最初聴いたときはホント感動した。ライブバンドとしてのはっぴいえんどの凄さを思い知らされました。それ以前にもいくつかのライブ音源は聴いていて好きだったけれど、ここで聴ける最初期のゴリゴリな演奏にはぶっ飛びましたよ。ヘタウマというかウマヘタというか、とにかく荒い。雑。リハ不足の達人みたいな感じかな。パンキッシュとさえ思える。鈴木茂のギターなんて、なんちゅう音出すんだ!?っていうニールヤングもびっくりの凶暴さに満ちていて最高にカッチョイイです。MCも興味深く、司会者をコケにしたような対応にも若々しい毒が充満していて、それが演奏にも乗り移っているかのよう。一方、そんな荒々しい演奏の中、大瀧のボーカリストとしての凄さにあらためて感動。ろくなPAの無いこの時期にこのボーカルコントロールは尋常じゃないでしょ。ボーカルが恐ろしく大きくミックスされている曲もあるんだけど、演奏とタメはってます、完全に。
はっぴいえんどは、ある意味ジミヘンみたいに、スタジオ作品とライブ音源でまったく別の楽しみ方ができるバンドなんです。なのです。