Roger Tillison / Roger Tillison's Album (1971)

Roger Tillison’s Album

ジェシエドのプロデュースが光るスワンプ名盤。ジェシエドは自身のアルバムではややレイドバックし過ぎな傾向がありますが(それも最高なんですけど)、本作ではゴリっとゴツっと攻撃的なサウンドが前面に出ていて、ジェシのギターのエグみもストレートに味わえる。象徴的なのはタメを効かせまくった超重量級スワンプロックの「Lonesome Louie」。いつ聴いてもクラクラする。本作はオリジナル以外のカバーセンスも秀逸で、特にディラン&バンドの「Down in the Flood」(地下室音源、71年時点ではブート!)なんてカッコ良くアレンジし過ぎているせいで最初気付かなかった。全般的にザラっとした質感に処理されたティリスンのボーカルもサウンドにハマっていて効果的。