The Grease Band / The Grease Band (1971)

Grease Band

あ、これもシェルターであったか。よそものスワンプの傑作。グリースバンドは、ザ・バンド的な風格とパブロック的な安っぽさを兼ね備えた、僕にとってある意味理想的なカッコ良さを体現するバンド。ジョーコッカーのバックなどやっている場合ではありません。冒頭のロックンロールでうーんなんかフツーと思わせておいて、あまりにも独創的な浮遊感を持つ激渋な2曲目「Mistake No Doubt」でのけぞらせ、アコースティックなファンクロックの3曲目「Let It Be Gone」ですっかりファンに。ザ・バンドカレドニアミッションを発展させたような6分半におよぶ「Down Home Momma」も素晴らしいし(腰にくるぜ!)、これまたザ・バンドのロッキンチェア的な味わいのラスト曲「Visitor」も心に沁みる。