J.J. Cale / Naturally (1971)

J.J. Cale / Naturally

もうひとつシェルター。これは地味派手な衝撃作。いきなりリズムボックス。こんなのありっすか?というウレシイおどろき。スワンプ系のサウンドにおいては普通何よりも人肌感みたいなものを大切にするものだと思うのだが、このヒンヤリどんよりサウンドはかなり特異でしょう。でも、そんなダウナーな質感にも関わらずどことなく人懐っこい感じが漂うのはJJケイルのボーカルの持ち味のおかげでしょう。
僕が特に好きなのは「Crazy Mama」て曲で、ほとんどデモみたいな音数の演奏で淡々と聴かせるカントリーブルースなんだが、ワウワウスライドギターとリズムボックス、そしてケイルのすっとぼけたような歌の取り合わせが醸し出す妖しさは格別。
なんだかよくわからないジャケも好きです。