John & Yoko/Plastic Ono Band / Sometime in New York City (1972)

John & Yoko/Plastic Ono Band / Somet

そうそう「名曲」や「名盤」ばっかり作れるかよっていう作り手側の思いと、そうそう「名曲」や「名盤」ばっかり聴いてらんねえよっていう聴き手側の思いがうまく折り合いつくと、いい感じのユルい愛着がわいて、いやーこれがベストってわけじゃないけどつい手が伸びるんだよねっていう愛聴盤になります。ほら、ジョンの魂とかって、おれはこれからジョンの魂を聴くぞっていう覚悟みたいなものがないと聴けないでしょ?イマジンもそう。本作は、前2作のような格調高さもないしロックンロールアルバムとして相当カッチョイイ。そういう意味で、ザ・バンドでいえばステージフライトに近い存在感で、僕は好きだ。ヨーコ度が高いという点で敬遠されがちなアルバムかもしれないが、本作におけるヨーコはやたらカッコイイ。なによりちゃんと歌っておられるし、奇声の発しどころも的を射ている。問題ない。そして、フィル・スペクターとジョンてやっぱり相性いい。ジャケもいいですね。新聞ジャケのトップファイブ入り確定。プリンスの戦慄の貴公子ジャケはこれの真似に違いない。