The Staple Singers / Let’s Do It Again (1975)

カーティス・メイフィールドがステイプル・シンガーズをプロデュース、この取り合わせをきいてきっとロビー・ロバートソンあたりは興奮のあまり発狂したのではないだろうか。しかし夢の共演っていうのは実現してしまうと、まあこんなとこかなあという結果に落ち着くのですね。というかこれは完全にカーティスの作品と言っていいと思います。意外な取り合わせによる化学反応みたいなものは無くて、カーティスのアウトテイクをステイプルズが歌ってるという趣き。特に後半はインスト主体だし。しかしまあ、そのように割り切ってしまえば、なんとも贅沢なサントラとして逆に楽しめるというもの。実際、タイトル曲なんて相当イイです。一撃でカーティスとわかるイントロに、フゥゥ〜ンていうメイビスの貫禄ハミングが乗ってくると、寿司と焼肉を同時に出されたような喜びに悶えるしかありませんな。