The Mothers of Invention / Freak Out! (1966)

Mothers of Invention / Freak Out!

ザッパ。長年、頭の片隅で気になり続けていたものの結局これまで聴かずじまいでした。ならいっそのこと手を出さないで済まそうか、そのほうが賢明なのではないかと思いつつも、先日発作的に入手しちゃいました。そんなわけで今になって、なんじゃーこりゃー?を味わってる次第です。音楽を聴くこと以外これといった楽しみもない暗い人生を送ってきた私ですから、自分なりの好き嫌い判定基準みたいなもんが出来上がっちゃってるわけですけど、見事に判定エラーを起こしました。そのことを嬉しく思います。
一聴した感想としては、思ってたほどにはぶっ飛びの変態音楽という感じではなく、意外と聴きやすい。通して聴くのがまったく苦ではない。そのかわり、もっとまったりとジワジワくる変態さに戸惑っている現状です。一応、自分も曲作ったりバンドやったりしてる人間ですが、頭の中にうごめいているちょっと他人に披露すべきじゃないと自制しちゃうようなヘンテコなフレーズみたいなものがあって。そういうのを聴かされているようなこの感覚は、時折XTC(の特にアンディ・パートリッジの曲)なんかにちらと感じるものと近かったりするけれど。でも違うかなー。
まあ、当面はこのせっかくのなんじゃこりゃ感を大切にお付き合いしていきたいです。