Traffic / Traffic (1968)

Traffic

68年というと、サイケ後のルーツ回帰現象みたいな動きがぽつぽつ出てきまして、その後70年代前半にかけて腰の据わったカッチョイイロックが量産されてくわけですが、こと下半身に重きを置いたファンキーロックという意味ではトラフィックは先駆者的な存在と言えるんじゃないでしょうか。この隙間の効いたタイトな、それでいてずっしりしたリズム感覚って同時期のロックではちょっと思い浮かばない。この頃の、特にブリティッシュ勢はもっとガシャガシャした派手なドラムが流行ってたでしょ?あと本作はアコースティック感覚を重視した作りになっているのもイカす。ストーンズのベガバンと双璧の重要作。ちなみにストーンズは本作の「フィーリン・オールライト」の影響で(パクって)「無情の世界」作ったべ。きっと。