Isaac Hayes / Tough Guys (1974)

Isaac Hayes / Tough Guys

これは僕が初めて買ったカット盤ということで、それなりの思い入れがあるレコードです。もちろん当時は「カット盤」などという言葉も知らず、ジャケに変な切れ込みがあるぞうなんて言いながらも未知なる世界に足を踏み入れてしまったような興奮を味わったものです。
アイザック・ヘイズでサントラといえば名作『Shaft(黒いジャガー)』で決まり!なのだが、本作はその3年ほど後のサントラ作品。アイザック先生、またひとつシャフト路線でお願いしますよと手揉みされたかどうかは知らないが、いきなりテーマソングのイントロが激似、というか同じです。あのスリリングなハイハットのイントロです。自己パクリもここまでやるとこれまたスリリング。
全体的にもシャフト焼き直し感はあるが、タフガイという言うだけあってゴツっとファンキーな曲が多く、シャフトみたいに高度な洗練味はほとんど無い。そういうコンセプトだったのか、やっつけ仕事だったのかは判らない。汗臭いサントラだ。