James Brown / Live at the Garden (1967)

James Brown / Live at the Garden

アポロなんかと比べると目立たないライブ盤で、私などは最近まで完全に未チェックでした。で、ちょうど昨年出た二枚組[Expanded Edition]で初体験したのであります。
まずはオリジナルの本編。コールドスエット前夜のファンク発展途上期ではあるが、そんなことも音質の悪さもどうでも良くなるほどのハイテンションな演奏で、胸ぐらつかまれて往復ビンタ喰らってるような感覚、呆気にとられているうちに終了。これはスゴイ。
と思ったら、ここからが[Expanded Edition]の本領発揮。ディスク1の後半には、ショーの前半部と思われるインストパートをたっぷり収録。JBの(だよね?)オルガンプレイを堪能できるのが素晴らしい。超高速でもはや原形をとどめない「Night Train」も聴きもの。
ディスク2にいくと、ショー本編を新たにミックス/編集し直したバージョンを収録。音質が格段に改善されて聴きやすいのみならず、オリジナルで疑似ライブ収録されていた「Let Yourself Go」を外し、その替わりに未発表だった3曲を追加。ここで登場する「Papa's Got a Brand New Bag」がブッ飛びのカッコ良さで、本盤の目玉でしょう。当時何故これをカットしたのか不思議でしょーがない。私はこれほど高速なギターカッティングをかつて聴いたことがない。「It's a Man's Man's Man's World」も追加収録だが、イントロでの焦らしっぷりが最高で(歌い出すまでに3分以上!)かなり笑える。
で、まだある。最後に、疑似ライブのため外された「Let Yourself Go」のスタジオセッションが3テイク収録され、メイキング的に楽しめる、という念の入り様。まさにエクスパンデッド!