はっぴいえんど / Ultimate Live History Vol.1 1970-1971 (2004)

『はっぴいえんどBOX』の中の1枚です。これを最初聴いたときはホント感動した。ライブバンドとしてのはっぴいえんどの凄さを思い知らされました。それ以前にもいくつかのライブ音源は聴いていて好きだったけれど、ここで聴ける最初期のゴリゴリな演奏にはぶ…

はちみつぱい / Second Album(in Concert) (1988)

来週発売予定のライブボックス(9枚組!)に備え、とりあえずこれでウォーミングアップを。 これ購入時に過度の期待で鼻息荒げて聴いて、うーんライブはイマイチだなあって思っちゃったんですよね。録音状態が良くないってのもあって。後に聴いた春一番コン…

Roger Tillison / Roger Tillison's Album (1971)

RS

ジェシエドのプロデュースが光るスワンプ名盤。ジェシエドは自身のアルバムではややレイドバックし過ぎな傾向がありますが(それも最高なんですけど)、本作ではゴリっとゴツっと攻撃的なサウンドが前面に出ていて、ジェシのギターのエグみもストレートに味…

Jesse Ed Davis / Jesse Davis (1971)

JK

僕はいかにもギタリストギタリストしたギタリストにはあまり惹かれないし、ギターソロを熱心に聴くということも少ない。しかし最近あらためてジェシエドのギタープレイってカッコイイな〜としみじみ思います。えらい地味だし、そもそもあんまり弾いてくれな…

Elvin Bishop / Let It Flow (1974)

DE

ゴキゲン、という言葉がよく似合うアルバム。ちょっとサウンドが軽過ぎるような気もするし、徹底的に陽性なのは個人的には好みではないけれど、何故かときどきは聴きたくなる。そもそもアメリカンロックってこういうもんだろという気もする一方、この底抜け…

The Grease Band / The Grease Band (1971)

FG

あ、これもシェルターであったか。よそものスワンプの傑作。グリースバンドは、ザ・バンド的な風格とパブロック的な安っぽさを兼ね備えた、僕にとってある意味理想的なカッコ良さを体現するバンド。ジョーコッカーのバックなどやっている場合ではありません…

J.J. Cale / Naturally (1971)

JK

もうひとつシェルター。これは地味派手な衝撃作。いきなりリズムボックス。こんなのありっすか?というウレシイおどろき。スワンプ系のサウンドにおいては普通何よりも人肌感みたいなものを大切にするものだと思うのだが、このヒンヤリどんよりサウンドはか…

Alan Gerber / The Alan Gerber Album (1971)

A

シェルターつながりで。アラン・ガーバーという人のことはほとんど何も知りませんが、とにかくこれは素晴らしいアルバムです。カントリー(と、ゴスペルかな?)を主食にしつつ、たっぷり抑制を効かせたファンキーな仕上がりで、まさにスワンプ、まさにこれ…

Leon Russell / Leon Russell (1970)

LM

スワンプロックを聴こう週間です。レオン・ラッセル。ロック界一のセクシー男にして、スワンプの生き字引のようなお方ですね。もともとは裏方の人なんでしょうが、これだけ強烈な存在感があると表舞台に立たないわけにはいきません。デビューアルバムでこの…

David Bowie / Pin Ups (1973)

DE

『狂気』における曲のつなぎは非常になめらかで美しい。しかし反面、強引なツナギによるぶったまげるような興奮には乏しい。そこでこのピンナップスだが、残念ながらツナギ所は多くないものの、頭2曲の荒技的なスピード感満点のツナギはロック史上屈指と言…

Pink Floyd / The Dark Side of the Moon (1973)

PQ

僕は曲がつながっているのが大好きです。レコードでもライブでも、曲がチェンジした瞬間を愛するという、所謂ツナギ目フェチですね。アビーロードのB面みたいなやつといえば話は早いかもしれません。ポリシーンパンからバスルームへのツナギはビートルズ最高…

Stevie Wonder / Music of My Mind (1972)

RS

ふと、持ってるスティービーのアルバムをひと通り聴き返したんですが、もっともガツーンときたのが『心の詩』でした。次作からの所謂3部作(4部作?)での才能爆発の前夜的な扱いを受ける本作だが、すでに爆発しまくってます。特にA面4曲の流れは感動的。…

Traffic / Traffic (1968)

TU

68年というと、サイケ後のルーツ回帰現象みたいな動きがぽつぽつ出てきまして、その後70年代前半にかけて腰の据わったカッチョイイロックが量産されてくわけですが、こと下半身に重きを置いたファンキーロックという意味ではトラフィックは先駆者的な存在と…

Van Morrison / Tupelo Honey (1971)

VW

ヴァン・モリソンをイイなあって思うようになったのはごく最近のことで、今になっていろいろ聴いております。で、今特にお気に入りなのがこのアルバム。程よくユルくて聴きやすい。沁みる度も高し。僕が聴いた数枚のアルバムの中ではもっともザ・バンド的な…

Al Anderson / Al Anderson (1972)

A

NRBQのギタリスト、ビッグ・アルのソロ。大好きなアルバム。 全般的にアコースティック主体のカントリーテイスト溢れる穏やかなアルバムだが、ファンキーに締めるとこは締めていて、且つせつなさ満開、全曲素晴らしい。ギタリストのソロアルバムにありがちな…

NRBQ / At Yankee Stadium (1978)

NO

バンドをやる者にとって(というと語弊があるので、僕にとって)ある意味理想のバンドです。よく言われる「最強のバーバンド」よりは「永遠のドサ回りバンド」のほうがしっくりくるかな。売れないぞ!という心意気とひょうひょうとしたスタンスが音から滲み…

Jimi Hendrix / First Rays of the New Rising Sun (1997)

JK

志半ばで他界したため未完のまま幻の作品となってしまったアルバム。のはずが97年に突如リリース。 僕はジミヘンの大ファンですが、このCDにはあまり愛着は持てない。まず、あたかもこれが4作目のオリジナルスタジオアルバムで完成版であるかのごとき体裁で…

War / Youngblood (1978)

VW

サントラです。映画のことは全然知らないんですけど。 「Sing a Happy Song」て曲がとにかく大好き。ポップで可愛くてファンキーで、もう最高です。これ聴くと確実にハッピーになれる。こういうポップ&ファンキーな感覚の曲ってありそうで意外と他になくて…

Bob Dylan / Bob Dylan (1962)

B

初期では意外なほど聴きやすいのがこのファースト。全般的にアップテンポのカントリー系の曲が多く、もちろん全編アコギ一本の弾き語りなんですが、今にもハネた2ビートのリズムトラックが聴こえてきそうで気付けばノリノリに。最初の一撃に相応しい荒っぽ…

Bob Dylan / The Freewheelin' Bob Dylan (1963)

B

もともとディランはザ・バンド経由で聴きだしたっていう輩ですから、このへんの初期のアルバムはキツイんですよね。そもそも歌詞の内容知らずに(知ろうとせずに)ディラン、ていうかフォーク聴くってのはやっぱりマヌケなことなんだろうなあって思うし。で…

XTC / Oranges & Lemons (1989)

XYZ

やっぱ「Mayor of Simpleton」はポップでせつなくて大好きだな。 XTC初体験はこれの前の名作『Skylarking』で、ハマりましたねえ。過去のアルバムも聴きあさってすっかりファンになり、待ちに待った新譜として入手したのが本作。が、何故だか好きじゃなかっ…

Todd Rundgren / Something/Anything? (1972)

TU

美しい花ジャケは最も好きなジャケのひとつですが、裏ジャケ(内ジャケ?)の写真がまた大好きなんです。自宅スタジオ、っていうよりただの居間みたいな雑然とした部屋にピアノや機材がごちゃっとあって、椅子とモップでこしらえたマイクスタンドに向かって…

George Harrison / All Things Must Pass (1970)

FG

音量をデカくしてみたら、おおっ!て感じでヤラれました。 僕が長いことこの大作をあまり楽しめなかったのはフィル・スペクターの音像に馴染めなかったからです。それは「音の壁」というよりは「壁の向こうの音」という印象でした。僕が持ってるのは90年の再…

The Beach Boys / Friends (1968)

B

これは素晴らしいアルバムだと思います。この頃ブライアンがドロップアウト中だったてのは本当なんでしょうか。むしろペットサウンズ以降の実験の収穫期に入ったかのような完成度の高さだと思ってます。こっちを先に聴いていれば『Pet Sounds』ももっとすん…

The Beach Boys / Smiley Smile (1967)

B

何かと酷評される本作ですが、僕はそれなりに好きです。たしかにスマイルの残骸/断片の寄せ集めかもしれないし、よくこれ出したなって感じですけど。そんな裏事情を知ったからには、断片集として楽しめばいいじゃんていう。「Good Vibrations」は別格として…

The Beach Boys / Endless Summer (1974)

B

終わりなき夏、などといいながらベスト盤ですね。初期(ペットサウンズ以前)の音源はこれしか持ってないので重宝しています。聴いてるともう、ナイアガラのパロディばかり思い浮かんじゃうけれど、そもそも「Surfin' U.S.A.」なんてそれ自体がチャック・ベ…

Laura Nyro / Eli and the Thirteenth Confession (1968)

LM

正直、それほどファンというわけではないのです。しかし聴くたびに必ずスゲエな〜と思うのです。だって1曲目の最初の1コーラス聴くだけで普通じゃないでしょう。何度聴いても、なんだこりゃ〜どうなってんの〜?て思いますよ。ジョニ・ミッチェルもびっく…

The Shirelles / Greatest Hits (1996)

RS

ひそかに続くガールブーム。ビートルズがカバーした「Boys」と「Baby It's You」を聴きたい、てのもあって。両方ともプリーズプリーズミーですね。この2曲に関しては、割と原曲に忠実なカバーだったんだなと思いました。そして、あっ、これはキャロル・キン…

Vampyros Lesbos: Sexadelic Dance Party (1995)

この下世話な感じ!たまに聴くと楽しい。人を小馬鹿にしたような軽さと妙なサイケ味、ほとんどインド音楽を冒涜してるかのようなシタール使いがイカしてます。こういうのは真面目に聴いたらダメでしょう。イージーリスニングですから。幸い僕はこの手のサン…

John & Yoko/Plastic Ono Band / Sometime in New York City (1972)

JK

そうそう「名曲」や「名盤」ばっかり作れるかよっていう作り手側の思いと、そうそう「名曲」や「名盤」ばっかり聴いてらんねえよっていう聴き手側の思いがうまく折り合いつくと、いい感じのユルい愛着がわいて、いやーこれがベストってわけじゃないけどつい…