Fela Ransome Kuti & Nigeria 70 / The '69 Los Angeles Sessions (1993)
アフロビートを聴こう週間です!
と息巻いてみたものの実は全然知らなくて。フェラクティも有名なアルバム持ってないし、結局これ1枚だけ。てことでしばらくはこの貴重な1枚を聴き込むことに。最後に聴いたのは随分前でもう内容ほとんど忘れてたけど、意外なほど聴きやすかった。アフロビートといえば兎に角パーカッション乱れ打ちのバコバコでゴリゴリの性急且つ攻撃的リズムの応酬っていうかアリ地獄、みたいな私の中の短絡的なイメージが肥大化していたため、本作を聴くにあたり、よしかかってこい的な緊張と覚悟で挑んだわけですが。1曲目から予想外にゆったりめのテンポ感にすんなりノリノリに。長尺曲が無いのも私のような俄リスナーにやさしい作りである。
余談。近頃我が音楽ライフにおいてフェラの名前に再会したのは、意外にもジェフエメリックのビートルズ本においてでした。バンドオンザランのレコーディングでナイジェリアに訪れたポールが、アフリカのリズムを盗みにきたのか?なんつってフェラからインネンつけられたって話。ほんとかどうかわかんないけど、強烈。
Led Zeppelin / III (1970)
なんだか無性に聴きたくなって。針を落として「移民の歌」が始まったときはやっぱりやめようかなと思ったけど(笑)、「フレンズ」が良くて持ちこたえた。予想通りというか、やはりアコースティックなB面が素晴らしかった。最高といってもいいくらい。特に「スノウドニアの小屋」! 忘れてた完全に。やられました。ツェッペリンは、アコースティックな曲だけ抜き出してコンピ作ればかなり自分好みのが出来そう。
Talking Heads / Little Creatures (1985)
あらためてトーキング・ヘッズはイイなあと。ゴリゴリのイーノ時代ももちろんイイのだが(ダジャレじゃないすよ)、今聴いて一番気持ちイイのは(ダジャレじゃないってば)この『リトル・クリーチャーズ』なのです。なにしろポップで、ヘッズらしからぬほんわかレイドバック感がぐっと沁みます。十代の頃にはなんだか冴えないアルバムだと思ったもんですが、おっさんになるにつれ音楽の聴き方も変わるものですなあ。「Road to Nowhere」の素晴らしさも今こそ堪能できるというものです。